リサイクル法と弊社
自動車リサイクル法に定められた「31条・全部利用」認定業者とは

自動車リサイクル法にもとづき、下記のASRの引取・再資源化に係る業務を通じて、社会ニーズ・要請への対応と関係事業者との円滑な関係を図りながら、長期安定的に、リサイクル率の向上と低コスト化を一層推進しています。
ASR*を発生させない方法で、使用済み自動車を精緻解体(銅含有部品を徹底除去)・プレス加工し、製鋼原料として1台を全部溶解することから全部再資源化(通称・全部利用)と呼ばれています。
具体的には鉄鋼メーカーの製鋼工程において、解体自動車の鉄の部分は鉄鋼製品となり、シートや内装(廃プラスチック)等の非金属部分は燃料代替として活用され、ガラス等は製鋼スラグと一緒に回収されるため、ASRを発生させることなく効率的にほぼ100%リサイクルできます。
日本では2005年に自動車リサイクル法が施行され、拡大生産者責任の考えにもとづき、自動車メーカーが引取・再資源化することが義務づけられています。
使用済み自動車からはさまざまな機能部品、有用金属が回収されます。現在、解体・破砕の段階で約8割(重量比)の資源が回収されています。破砕業者での資源回収後に残った2割弱のASRを適正処理することで、車両全体の9割以上が再資源化されます。


*ASRとは“Automobile Shredder Residue”の略で、自動車破砕残さのことです。
使用済み自動車からエアバッグ類やフロン(シュレッディング)して有用金属を回収した後に残るのがASRです。
重量比で樹脂やウレタンなどの可燃物が約7割、
金属やガラスなどの不燃物が約3割を占めています。
